Ceriatoneから伝説のアンプのエフェクトループに搭載される真空管バッファをソリッドステートで再現し、本体にもエフェクトループを搭載するコンパクトなバッファ/ループユニットのMini Klein-ulatorが発売されます。
2007年の初め、Ceriatoneはカリフォルニアにてすべて手作業で、最高峰のアーティストのためにだけ制作される伝説の“D”アンプ(おそらくダンブル)を再現しようと研究を重ねていたようです。そして、そのアンプに搭載される真空管バッファードエフェクトループのデザインの設計を再現しようとしましたが、当時、同じサイズのトランスが見当たらず、使用されている電源も謎だったようです。ここがネックとなり、アンプ自体のプロジェクトは中止に追い込まれたようです。その後、同様に動作するエフェクトループをソリッドステートで制作することができると気が付いたようです。それがKlein-ulatorの始まりのようです。Mini Klein-ulatorは、完成したKlein-ulatorをさらにコンパクトサイズにしたユニットで、機能や音色を変えることなく、小さく持ち運びがしやすくなったようです。
Mini Klein-ulatorは、200mA以上のスタンダードなセンターマイナス2.1mmバレルタイプのDC9Vアダプターに対応しているようです(電池使用不可)。対応アダプターを接続後、アンプのエフェクトループのSENDからのケーブルをINPUTに接続し、Mini Klein-ulatorのSENDからエフェクトループに設置したいエフェクトを接続するようです。そして、エフェクトループのエフェクターからのケーブルはMini Klein-ulatorのRETURNに接続し、最後にMini Klein-ulatorのOUTPUTからアンプのRETURNにケーブルを接続するようです。
Mini Klein-ulatorのコントロールは、SEND、RETURN、RECOVERY、BRIGHT I、BRIGHT IIのようです。
SENDは、アンプのSENDからエフェクトへと通るシグナルの音量を調整するようです。そして、最大でユニティゲインとなるボリュームダウン専用のコントロールのようです。多くの場合、アンプからのシグナルはレベルが高すぎるので、エフェクターに合わせてレベルを下げるとよりエフェクトのかかりが良くなることがあるようです。
RETURNは、エフェクトから戻るシグナルの音量を調整するようです。そして、基本的に最大に設定して使用するようです。また、エフェクトからのシグナルがあまりに大きい場合のみ音量を調整するようです。
RECOVERYは、SENDやRETURNで音量が下がってしまった場合にそれを戻すためのブーストコントロールのようです。一般的には、12~3時付近でコントロールすると良い結果になる傾向があるようです。
BRIGHT Iは、アンプのSENDからのシグナルの高域をブーストし、きらびやかなトーンにするようです。また、BRIGHT IIは、エフェクトユニットからアンプのRETURNに戻るシグナルの高域をブーストし、きらびやかなトーンにするようです。Mini Klein-ulatorは“D”アンプの高域が丸くなる特性を再現しているため、より透明なトーンが必要な場合にこれらのBRIGHTスイッチを使用するようです。
Ceriatoneからコンパクトなバッファ/ループユニットが出ますね。興味のある人は、検討してみてはいかがでしょうか。
Mini Klein-ulatorについてはこちらを参照してください。