BBDの温かみや質感を再現するディレイのstrymon BRIGが登場
strymonから、バケットブリゲードディレイ(BBD)の温かみ、繊細なグリット感、他にはない独特の質感を再現するディレイの「BRIG」が発売されます。
概要
BRIGは、3つのまったく異なるディレイボイス、シームレスなタップテンポ、ステレオオペレーション、操作しやすいコントロールを採用し、エクスプレッションペダルにも対応しており、ARM DSPチップ搭載によって、より少ない消費電力で、繊細なサウンドニュアンスまで正確に再現する高い処理能力を可能にしたようです。
そして、入力段には、卓越したタッチ感度、ダイナミクス、フィーリングを捉えるハイインピーダンス&超低ノイズのクラスA JFETステレオ入力プリアンプを搭載しており、演奏に優れたレスポンスを提供し、モノからモノ、モノからステレオ、またはステレオからステレオI/Oへ、リアパネルのスイッチで切り替えられるようです。
また、100%ピュアな未処理の信号を得るための機械式リレースイッチによるトゥルーバイパス(デフォルト設定)、長いケーブルを使用しても高域の劣化が起きないプレミアムクオリティーのバッファードバイパスが選択できるようです。
さらに、テンポやパッチの保存/呼び出し、その他さまざまな操作もMIDIコントロールで思いのままに実行でき、コンピュータからのMIDI制御やファームウェアの更新を行うUSB-Cジャックも備えているようです。
3つのディレイボイス
BBDプロダクトを研究し尽くしたdBucketテクノロジーによって、入念に作り込まれた3つの異なるディレイボイスを生み出すようです。
そして、BBDチップの特性だけでなく、その時代の周辺回路特性も考慮して丁寧に作り上げたようです。
また、3つのディレイボイスは以下のようです。
3205 | 単一の低電圧設定のMN3205 BBDチップを使用したビンテージディレイ。 ザラザラとした粗いリピート音で、ゴージャスなスラップバックエコー、リード、サイケデリックなSFサウンドに最適。 30~300ミリ秒。 |
3005 | 2つのMN3005 BBDチップを高電圧設定で使用し、柔らかくドリーミーで温かみのある音質で、より長いディレイタイムを実現したビンテージディレイ。 100ミリ秒〜1秒。 |
multi | 2つのクロス結合されたスーパークリーンなステレオBBDディレイライン。 黄金比のリピート音を再生し、複雑で巨大なステレオサウンドスケープを生成。 セルフオシレーションになる寸前の過激な設定にしても、音楽的かつ明瞭なトーンは損なわれない。 |
リピートノイズ
リピートにほんの僅かに含まれているノイズは、バケットブリゲードアナログディレイの特徴であるようです。
そして、緻密に再現されたそのわずかなノイズとオーガニックな挙動が、BRIGのサウンドの魅力の一つでもあるようです。
特に、3005ボイスで発生する絶妙なノイズは、リピートに夢幻的な質感を加えるようです。
こうしたノイズは、FILTERノブを2時以降に回すと簡単に取り除くことが可能なようです。
シームレスなタップテンポ
アナログディレイでは不可能なシームレスなタップ機能を搭載しており、ピッチシフトやクリック、ランプやミュートが起きないようです。
そして、バケットブリゲード(BBD)の特徴的なピッチシフトやスペースへ飛び立つような効果音、ディレイのキャラクターチェンジは、Timeノブの調整によって、いつでも再現できるようです。
モジュレーション
BRIGのモジュレーションは、それぞれの3つのディレイボイスごとに異なり、どんなディレイタイムやモジュレーションスピードでも、美しく豊かなモジュレーションを作り出せるように設計されているようです。
そして、2つのクロスカップリングされたピンポンディレイラインベースのマルチディレイは、壮大なステレオフィールドを生み出すのに最適なようです。
また、BRIGのモジュレーションなら、3205や3005に設定しても素晴らしいステレオエフェクトを生み出せるようです。
フィードバック
クラシックなバケットブリゲードディレイは、すぐにそれとわかるほど特徴的なフィードバック効果を生み出すことができ、BRIGはそのサウンドを忠実かつ本質的を捉えて再現するようです。
また、スムーズで的確なコントロール部と優れたdBucketサウンドエンジンを搭載し、リピート数を増やしたり、Timeノブを上げたり、フィルターを調節したりするうちに、ビンテージ感あふれるサイケデリックなSFサウンドを作り上げてくれるようです。
そして、完全にセルフオシレーション(発進)させて楽しむこともできれば、暴走しそうなフィードバックをうまく操って、リードやリズムの演奏に興味深いサウンドエッセンスを加えることもできるようです。
さらに、3つのディレイボイスには、それぞれ独自のフィードバックキャラクターを持っており、好みのサウンドに合わせてフィードバックのレスポンスを調整して作り上げることも可能なです。
ステレオ入出力
完全なステレオイン/アウトを備えており、単一のTRS入力ジャックによって、コンパクトなフォームファクターを維持しながら、ステレオ入力信号処理のオプションが提供できるようです。
そして、専用のリアパネル入力スイッチによって、ステレオ(TRS)またはモノラル(TS)入力ソースで動作するように簡単に設定できるようです。
また、単一のローインピーダンスTRS出力ジャックによって、BRIGをTRSケーブルでステレオとして、またはTSケーブルでモノとしても使用できるようです。
コントロール
コントロールは以下のようです。
VOICE | 3ポジションのトグルスイッチで、ディレイボイスを選択。 |
TIME | 選択されたVOICEに応じてディレイタイムをコントロール。 ディレイクロック(ディレイタイムを決定するクロック信号)は連続可変なので、リピート中に回すとBBD独特の面白いピッチ効果が得られる。 |
FILTER | 選択したVOICE独自のEQフィルタリング、ノイズ、バケットロスを調整。 |
REPEATS | ディレイの繰り返し回数を1回から発振まで変化。 発振を起こさずに持続的に無限に繰り返すリピート音を得るには、REPEATSを3時に設定。 |
MIX | ディレイミックスを最小位置のフルドライから最大位置の(ドライシグナルなしの)フルウェットまでコントロール。 ノブ設定が3時の位置で50/50のミックスが得られる。 |
MOD | ディレイタイムにLFOモジュレーションを加える。 最小の位置でモジュレーションオフ。 モジュレーションの速度はノブ設定の前半では遅く、後半では速く、ノブを時計回りに回すほど深さが増す。 |
FOOTSWITCH | エフェクトのオン/オフを実行。 エフェクトオンでLEDがレッドに点灯。 |
まとめ
- BBDの温かみ、繊細なグリット感、独特の質感を再現するディレイ
- 3つ異なるディレイボイス、シームレスなタップテンポ、操作しやすいコントロールを採用
- より少ない消費電力で繊細なサウンドニュアンスまで正確に再現する高い処理能力
- さまざまな操作をMIDIでコントロール可能
strymonから、バケットブリゲードディレイ(BBD)の温かみ、繊細なグリット感、他にはない独特の質感を再現するディレイが出ますね。
ディレイを探している人は、検討してみてはいかがでしょうか。
BRIGについてはこちらを参照してください。
ECサイトで探す
BRIGは、以下のECサイトで探せます。