ポール・マッカートニーが自身の名を冠したソロアルバム『McCartney III』が発売されます。発売予定日は12月11日のようです。
2020年はポール・マッカートニーが自身の名を冠したソロアルバムをリリースしてから50周年の年のようですが、ポールは2020年にアルバムの発売を予定していなかったようです。しかし、”Rockdown”(封鎖という意味のlockdownをロックのRockと掛けてロックが出来ないという意味で使っている)中の隔離状態中に、彼は既に出来ていた音楽的な草案を整理して、新たな音楽を作り始めて出来たのが『McCartney III』のようです。そして、『McCartney』、『
McCartney II』の伝統に則り、文字通りのソロ作業で作られたセルフプロデュースの素朴な作品群が新たな10年の幕開けの年を飾ることになるようです。また、サセックス州で今年の初めにレコーディングされた『McCartney III』は、そのほとんどでポールがギター、もしくはピアノを弾きながら生で歌っているものを収録し、その録音の上にベースやドラムを後からダビングしているようです。
幅広くバラエティに富んだ様々なムードに対応したこれらの曲ではポールのルードスタジオで使われた楽器の音が聞くことができ、一番古いものでは、1971年のウイングスでのセッションで使用された楽器も含まれているようです。それらのヴィンテージ楽器のラインナップも、それぞれに歴史的な背景があるものばかりのようです。エルヴィス・プレスリーのオリジナルトリオのメンバーだったビル・ブラックのダブルベース、ポールの有名なヘフナーのヴァイオリンベース、ザ・ビートルズのレコーディングでも使用したアビイロードスタジオのメロトロンなどはそのほんの一例のようです。
1970年に発売された『McCartney』は、直前に起こった音楽業界最大のバンドの解散を踏まえてポールの基本に戻った姿勢が明らかになったようです。また、80年の前衛的な名作『McCartney II』では、ウイングスの残骸の中から蘇った姿を見ることができたようです。そして、『McCartney III』でポールは再び一人に戻り、この予期しない状況を時代に翻弄されないアーティストの長い歴史の中のユニークな一面という形の個人的なスナップショットに変えているようです。
『McCartney』と『McCartney II』の写真がリンダ・マッカートニーの手によるものだったことを踏まえて、『McCartney III』の写真もポールの娘のメアリー・マッカートニーの写真がメインで、他にポールの甥のソニー・マッカートニーの写真やポール自身が自分の携帯で撮った写真も使用されているようです。そして、アルバムジャケットと文字のデザインはアメリカの著名なアーティストのエド・ルシェが手がけているようです。
ポール・マッカートニーが自身の名を冠したソロアルバムが出ますね。ファンの人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
『McCartney III』の発売決定についてはこちらを参照してください。
