昨日、どうしても外出しなければならない用事がありました。そして、その帰りに楽器屋に寄る機会があったので、気になったギターを試奏させていただきました。
最初にGibson USAのLes Paul Junior(新品)を試奏しました。ボディカラーはEbonyです。試奏に使用したアンプは、MarshallのJVM210H Stealth
です。Les Paul Juniorのピックアップは、リアにのみ搭載されています。そのため、試奏する前は、高音の強いMarshallアンプのクリーントーンでは、キンキンした耳に痛い音がすると思いました。しかし、実際はトレブルを絞ることによって、リアピックアップのみでもクリーントーンで耳に痛い音はしませんでした。そして、歪ませた際は、テレキャスやストラトのビンテージタイプシングルコイルよりも太くてパワフルな音がしました。これは、Les Paul Juniorに搭載されているP90ピックアップによるものだと思います。また、ネックの厚さはやや厚めでしたが、弾きにくくなく、丁度良い感じでした。リアピックアップのみでも充分使えるギターだと思いましたが、欲しいとは思いませんでした。その理由は、Les Paul Juniorの音は少し太すぎると感じたことです。リアピックアップの音に関しては、テレキャスやストラトのビンテージタイプシングルコイルの音が好きなので、Les Paul Juniorの音は少し好みから外れていました。
次に、FenderのClassic Series ’69 Telecaster Thinline(2009年製の中古)を試奏しました。ボディカラーはサンバーストで、指板はメイプルです。試奏に使用したアンプは、引き続きMarshall JVM210H Stealthです。このギターは、1969年当時に発表されたマホガニーボディ・2シングルのスペックを再現したメキシコ製のリイシューモデルです。2シングルのテレキャスなので、フロントピックアップのパワーがリアピックアップよりも低いと思っていましたが、そんなことはなく、フロントとリアの音量バランスは問題ありませんでした。そして、音はテレキャスらしいシャッキとした音がしていました。しかし、テレキャスらしいシャッキとした音が高音の強いJVM210H Stealthと相性が良くなく、リアピックアップにするとアンプのトレブルをゼロにしてもキンキンした耳に痛いクリーントーンになってしまいました。アンプのトレブルをゼロにしたままでフロントピックアップを使用して、クリーントーンで使える音になりました。歪ませた際は、リアピックアップでも使えないことはないのですが、それでも高音は強めなので、フロントとリアのミックスにして調度良くなりました。また、ネックの厚さはLes Paul Juniorと同じぐらいで、弾きにくくなく、丁度良い感じでした。アンプとの相性の悪さを加味してもこのギターを欲しいとは思いませんでした。その理由は、テレキャスはすでに持っており、テレキャスらしい音のギターを増やす必要がないからです。
次に、違う楽器屋で2本のアコギを試奏しました。まず、Gibson 1960s B-25 w/Anthem EBを試奏しました。ボディカラーはEbonyです。このギターは、1960年代仕様を再現しつつ、ピックアップ(L.R.BAGGS Anthem)を搭載して現代のニーズに合わせた特別仕様限定モデルです。今回は、生音のみでピックアップは使用しませんでした。1960年代仕様となっていますが、アジャスタブルサドルではなく、通常のサドルが採用されていました。そして、スモールボディのため、弾く際に抱えやすかったです。スモールボディなためなのかアルペジオの際のレスポンスは、サイド・バックがマホガニーのギターにしては良かったです。ストロークの音は、スモールボディの割に大きめな音がし、弾き語りには十分な音量でした。また、太めでまとまりのある音は好みでした。ネックは、細くも太くもなくて弾きやすかったです。しかし、好みに合った音であったにも関わらず、このギターを欲しいとは思いませんでした。その理由は、所有しているJ-45と比べると音が鳴りきっていないと感じたからです。
最後に、EpiphoneのTexan (USA製、新品)を試奏しました。ボディカラーはAntique Naturalです。このギターもアジャスタブルサドルではなく、通常のサドルが採用されていました。また、ピックアップ(L.R.Baggs VTC)も搭載されています。今回は、生音のみでピックアップは使用しませんでした。アルペジオの際のレスポンスは、普通でした。これは、ボディサイズが大きい上に、サイド・バックがマホガニーなので仕方ないです。そもそも、僕はほとんどアルペジオで演奏しないので、この点は全く問題ないです。ストロークの音は、ボディサイズが大きいので、弾き語りには十分な音量でした。Gibson 1960s B-25 w/Anthem EBと比べると若干音のレンジが広かったです。ネックは、1960s B-25 w/Anthem EBと同じくらいで、細くも太くもなくて弾きやすかったです。しかし、好みに合った音であったにも関わらず、このギターも欲しいとは思いませんでした。その理由は、Gibson 1960s B-25 w/Anthem EBのときと同じで、所有しているJ-45と比べると音が鳴りきっていないと感じたからです。
今回はギターを購入しませんでしたが、色々なギターの音に触れられて勉強になりました。機会があれば、また色々と試奏したいです。
Gibson USA Les Paul Juniorについてはこちらを、Epiphone Texan (USA)についてはこちらを参照してください。



