高い汎用性を備えたアナログディレイのBOSS DM-101が登場
BOSSから、現代のギタリストに求められる高い汎用性を備えたアナログディレイの「DM-101」が発売されます。
発売予定日は2023年7月15日(土)のようです。
概要
1970年代に登場したアナログディレイは、BBDと呼ばれる電子部品を活用することで入力されたサウンドをやまびこの様に繰り返し再生するエフェクターで、フルアナログ回路から生み出されるそのディレイ音は、高域が抑えられ、僅かに歪みが加わることでプレイヤーを温かく包み込むようです。
そして、アナログディレイは同一ディレイタイムの場合、BBDの使用数が少ないほどディレイ音に飽和感をもたらし、使用数が増えるほど伸びやかな高域を備えたサウンドになるようです。
DM-101は、12種類のモードを備えており、王道のアナログディレイからリズミカルで個性的なタイプまで、幅広いサウンドを実現しており、INTENSITYを一定以上に設定すれば、各モードのサウンドキャラクターで野生的な発振を得ることも可能なようです。
また、8つのBBDと緻密にチューニングされた周辺回路の組み合わせによって、12種類のモード毎にディレイ音の音質を最適化する事に成功し、高い汎用性を備えつつ、こだわりぬかれたアナログディレイサウンドを実現しているようです。
12種類のモードは以下のようです。
CLASSIC | アナログディレイ特有の温かみを持ったサウンド。 1,200msまでのディレイタイムが設定可能。 VARIATIONノブで、モジュレーションの波形を三角波や正弦波、さらにより複雑な波形へと変化させる。 |
VINTAGE | 1981年に登場したBOSSの伝統的アナログディレイペダルDM-2を彷彿させるサウンド。 VARIATIONノブで、モジュレーションの波形を三角波や正弦波、さらにより複雑な波形へと変化させる。 |
MODERN | アナログディレイの温かさを備えつつ、より高域に鮮明さを残したサウンド。 最大840msのディレイタイムに対応。 VARIATIONノブで、モジュレーションの波形を三角波や正弦波、さらにより複雑な波形へと変化させる。 |
MULTI-HEAD | BBDによるアナログディレイサウンドをテープエコーのような再生方法で楽しめるモード。 VARIATIONノブで、10種類のヘッドパターンを切り替えることが可能。 |
NON-LINEAR | ディレイ音の音量が徐々に大きくなるアナログディレイ。 最初のディレイ音のディレイタイムは、35msから190 msの間で設定可能。 VARIATIONノブで、以降に続くディレイ音の間隔を調節。 |
AMBIENCE | 極めて狭い空間をシミュレートしたモード。 VARIATIONノブで、初期反射音を加えることが可能。 |
REFLECT | リバーブのような効果が得られるステレオ対応のモード。 VARIATIONノブで、プリディレイを40msから290msの範囲で加える。 |
DOUBLING+DELAY | ショートディレイによるダブリングと反射音を加えることで、音に厚みを与えるステレオアナログディレイ。 VARIATIONノブで、ダブリングのディレイタイムを調節。 |
WIDE | OUTPUT A/Bでディレイタイムをずらすことで、広がりあるサウンドを提供するステレオアナログディレイ VARIATIONノブで、OUTPUT A/Bにおけるディレイタイムの差を調節。 |
DUAL MOD | OUTPUT A/Bで異なる位相のモジュレーションを出力するステレオ対応のモード。 VARIATIONノブで、モジュレーションの位相差を調節し、最大にするとOUTPUT A/Bが逆相になる。 |
PAN | ディレイ音をOUTPUT A/Bから交互に出力するステレオアナログディレイ。 VARIATIONノブで、OUTPUT A/Bにおけるディレイタイムの差を調節。 |
PATTERN | リズミカルなディレイ音を生成するステレオ対応のモード。 VARIATIONノブで、10種類の異なるパターンを楽しむことができる。 |
デジタル制御
フルアナログ設計のディレイ回路を高次元でデジタル制御しているようです。
そして、モードに応じて、BBDの使用数とその接続方式、フィルターの種類やクロック周波数、フィードバック経路をCPUでコントロールし、多彩なサウンドキャラクターを生み出すようです。
ステレオサウンド
BBDの接続方法を直列から並列に切り替えたり、それぞれのBBDに異なるクロック信号を送信したりすることで、アナログディレイでありながら多彩なステレオサウンドをもたらすようです。
例えば、PANモードでは、BBDに異なるディレイタイムを与えることで左右交互に飛び交うディレイ音を、DUAL MODモードでは、左右それぞれのモジュレーションの位相をずらすことで、広がりのあるサウンドを実現しているようです。
また、ダイレクト音とエフェクト音の個別出力にも対応しているようです。
さらに、ダイレクトミュート機能も搭載しているため、PAミキサーの外部エフェクトとしても活躍するようです。
高い汎用性
アナログディレイでありながら、現代のギタリストに求められる高い汎用性を備えており、一部のモードを除き、ディレイタイムをタップテンポ機能により演奏する曲に合わせ即座に設定が可能で、タップディビジョンもボタン一つで切り替えることができるため、リズミカルなディレイが簡単に得られるようです。
そして、コントロールの拡張にも対応しており、フットスイッチやエクスプレッションペダルの追加、外部MIDI機器による制御が可能なようです。
また、作成したサウンドは本体のフットスイッチで4個、MIDIによるコントロールでは127個まで呼び出すことができるようです。
さらに、キャリーオーバー機能にも対応しており、エフェクトをOFFにした際、ディレイ音を残したままにすることが可能なようです。
まとめ
- 高い汎用性を備えたアナログディレイ
- 12種類のモードを備えており、幅広いサウンドを実現
- フルアナログ設計のディレイ回路を高次元でデジタル制御
- タップテンポやコントロールの拡張などにも対応
BOSSから、現代のギタリストに求められる高い汎用性を備えたアナログディレイが出ますね。
アナログディレイを探している人は、検討してみてはいかがでしょうか。
ECサイトで探す
DM-101は、以下のECサイトで探せます。