BOSS NS-1X登場！独自のMDPテクノロジーを駆使したノイズサプレッサー！

2023年9月16日

BOSSから、独自のMDPテクノロジーを駆使して開発された高度なノイズサプレッサーの「NS-1X」が発売されます。

発売予定日は2023年冬のようです。

1. 概要
2. MDP
3. 3つのモード
4. コントロール
5. 対応楽器
6. まとめ

概要

ノイズサプレッサーは、一定以下の入力信号を遮断することで、休符時などの楽器が鳴っていない時に目立つノイズを除去するエフェクトですが、快適な演奏環境を提供する一方、入力される信号に対し常にゲートの開け閉めを繰り返すため、しばしば原音のアタックが失われたり、サスティンが不自然になったりすることも少なくありません。

しかし、NS-1Xは、入力信号のレベル、立ち上がりや減衰の時間経過による変化など、膨大な情報を最新のデジタル技術を用いて処理することで、レスポンスを損なうことなく高速ノイズ除去を実現するようです。

また、INPUTにギターの信号が入力されると演奏状態を解析し、この検出を元に、瞬時にOUTPUTに配置されているゲートの開閉を指示してノイズを適切に抑制するようです。

さらに、歪みペダルのノイズを抑制したい場合は、ペダルをNS-1XのSEND/RETURNに取り込みます。

そして、検出に好ましいクリーンサウンドをINPUT段で解析することで、歪みペダルから発生するノイズを極めて自然に抑制するようです。

お名前.com

MDP

NS-1Xに使用されているBOSS独自の多次元的信号処理技術「MDP」は、入力されたギターサウンドを構成する周波数特性、倍音構成、ダイナミクスや演奏の音域、単音弾きかコード弾きか、チョーキングやビブラートなどのテクニック、弦の種類や楽器のパーツなど様々な要素を瞬時に解析するようです。

さらに、時間経過とともに変化するこれらの要素に対し、最適な処理をリアルタイムに行うようです。

それによって、複雑に絡み合った多くの要素が生み出す音楽的な表現力を失うことなく、エフェクトの効果を得ることができるようです。

3つのモード

REDUCTION、GATE、MUTEという3つのモードを搭載しており、プレイスタイルや好みに応じて選択することで、適切な効果を得ることが可能なようです。

REDUCTION	汎用性の高いモード。どのようなサウンド、奏法でも弾き心地はそのままに、不要なノイズのみを自然に取り除く。出力の弱いピックアップでも、音が不自然に揺れることなくロングノートを演奏可能。
GATE	超高速でゲートの開閉をコントロールするモード。極めて鋭いアタックを保ちつつ、演奏を止めれば即座に静寂を得ることが可能。深く歪ませたサウンドによるキレを重視したリフプレイ、輪郭あるアタックが必要なスラップ、タッピングを駆使した奏法など、モダンなスタイルに最適。
MUTE	エフェクトをオンにしている間、全ての信号を遮断するモード。エフェクトバイパス時はREDUCTIONおよびGATEモードでノイズリダクション効果が得られる。

MuuMuu Domain!

コントロール

コントロールは、THRESHOLD、DECAY、DAMP、MODEの4つで、使用機材、演奏スタイルや環境に合わせて設定を行うことで、原音のキャラクターや弾き心地を損なうことなくノイズを除去することが可能なようです。

また、リダクションインジケーターが除去したノイズレベルをリアルタイムで表示するため、実際のノイズリダクションのかかり具合を細かく視認することもできるようです。

THRESHOLD	ノイズリダクションを開始する信号レベルを調節するノブ。 REDUCTIONモードでは、左に回し切った状態から設定を開始し、ノイズが聞こえなくなるまでノブを右に回す。 GATEモードを用いる際は、右に回し切った状態からピッキングした際に音が出るようになるまで左に回していくと鋭いアタックとタイトなリリースを得ることが可能。
DECAY	ノイズリダクションが開始する際の音の減衰時間を調節するノブ。右に回すほど減衰時間が長くなる。始めはノブを左に回し切り、音の切れぎわが不自然な場合は徐々に右へ回していくことでスムーズな減衰へと調整可能。
DAMP	ノイズリダクションによるノイズの減衰量を調節するノブ。右に回すと演奏時と無音時の差が明確に、左に回すとなめらかになる。メリハリのある無音時間を作りたいときは右に、ピッキングニュアンスを活かした繊細な演奏をする際は左に回すと効果的。
MODE	REDUCTION、GATE、MUTEの3つのモードから選択。プレイスタイルや好みに応じて選択することで、適切な効果を得ることが可能。