Paul McCartney & Wings『One Hand Clapping』発売！公式リリースのスタジオライヴ音源！

2024年5月2日

1974年に収録されたPaul McCartney & Wingsのスタジオライヴ音源『One Hand Clapping』が、新たにミキシングを施されて初の公式リリースされます。

発売予定日は2024年6月14日のようです。

特徴

オリジナルのアートワークが使用され、テレビ局への売り込み用のパンフレットも付属
カメラの回っていないところで録音された追加トラックも併録
「2CD」、「2LP」、「2LP + 7”」という複数のフォーマットで発売予定
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1. 概要
2. 参加メンバー
3. 発売形態
4. 収録曲
5. 『One Hand Clapping』を探す
6. まとめ

概要

『バンド・オン・ザ・ラン』が7週連続で全英アルバムチャートの首位の座に立っていた1974年8月、Paul McCartney率いるWingsはアビイロードスタジオに入ったようです。

その目的は、ドキュメンタリーの映像作品を撮影し、あわよくばスタジオライヴのアルバムを制作することにあったようです。

このライヴアルバムこそが『One Hand Clapping』だったようです。

しかし、そのころ世界一ビッグなバンドだったWingsの新録作品を待ち望む声はとてつもなく大きかったものの、『One Hand Clapping』が公式にリリースされることは現在までなかったようです。

そして、長年の間、部分的にさまざまな形で海賊盤化されてきており、中には人気を博したものもそうでないものも存在するようです。

また、一部のトラックはPaul McCartneyの公式作品にも収録されてきたようです。

そのため、デヴィッド・リッチフィールド監督の下、4日間で撮影/レコーディングされた『One Hand Clapping』のリリースは、Paul McCartneyのファンにとって歴史的な瞬間と言えるようです。

参加メンバー

『One Hand Clapping』で演奏しているのは、新体制となったばかりだったWingsの面々のようです。

彼らは当時、ナッシュヴィルで名シングルの「ジュニアズ・ファーム」のレコーディングを終え、帰国したところだったようです。

その前年には、名盤『バンド・オン・ザ・ラン』の制作をスタートさせる直前にデニー・サイウェルとヘンリー・マカロックが突如として脱退したため、『One Hand Clapping』のレコーディング当時、ポール、リンダ、そしてデニー・レインの3人は新たなメンバーとしてギタリストのジミー・マカロックとドラマーのジェフ・ブリトンを迎えていたようです。

さらに、スタジオでのレコーディングには、オーケストラアレンジを手がけたデル・ニューマンとサックス奏者のハウイー・ケイシーも参加したようです。

ハウイー・ケイシーは、ハンブルクでポールと共演した経験があった人物で、彼はこの後、Wingsのコンサートツアーにも帯同するようになったようです。

また、参加メンバーは以下のようです。

参加者	担当
ポール・マッカートニー	ヴォーカル、ベース、ピアノ、電子ピアノ、ハモンドオルガン、チェレスタ、ハーモニウム、アコースティックギター、プロデュース
リンダ・マッカートニー	モーグ、電子ピアノ、メロトロン、タンバリン、バックヴォーカル
デニー・レイン	ヴォーカル、エレキギター、アコースティックギター
ジミー・マカロック	エレキギター、バックヴォーカル
ジェフ・ブリトン	ドラム
タキシード・ブラス・バンド
ハウイー・ケイシー
デル・ニューマン	オーケストラ指揮

発売形態

『One Hand Clapping』には、オリジナルのアートワークが使用され、当時は公開されずじまいとなったこの映像作品のテレビ局への売り込み用のパンフレットも付属するようです。

そして、カメラの回っていないところで録音された追加トラックも併録されるようです。

また、「2CD」、「2LP」、「2LP + 7”」という複数のフォーマットで発売予定のようです。

その内、UNIVERSAL MUSIC STORE限定の2LP+7インチシングルのパッケージである「2LP + 7”」には、未発表のソロパフォーマンスを収録した限定のアナログ盤シングルも収められるようです。

収録曲

収録曲は、『ワン・ハンド・クラッピング』のテーマソングとなったインストゥルメンタルのジャムで幕を開けるようです。

それに続いて、「007 死ぬのは奴らだ」、「バンド・オン・ザ・ラン」、「ジェット」、「マイ・ラヴ」、「ハイ・ハイ・ハイ」、「ジュニアズ・ファーム」といったWingsの大ヒット曲やファンに愛され続けるポールのソロ作からのナンバー「メイビー・アイム・アメイズド」、ザ・ビートルズの名曲の一部を再アレンジした「レット・イット・ビー」、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」、「レディ・マドンナ」、デニー・レインが歌うムーディー・ブルースのヒット曲「ゴー・ナウ」、ポールがピアノの弾き語りで披露する「ベイビー・フェイス」(原曲は、ハリー・アクスト/ベニー・デイヴィス作の”ティン・パン・アレー”産の名曲)などがスタジオライヴ形式で演奏されるようです。

また、2LP + 7”版の7インチシングルには、未発表曲「ブラックプール」、ザ・ビートルズの代表曲の一つ「ブラックバード」、WingsのシングルB面曲「カントリー・ドリーマー」、カヴァー曲であるエディ・コクランの「トゥエンティ・フライト・ロック」(二人が出会った1957年にポールがジョン・レノンの前で初めて演奏した曲)、バディ・ホリーの「ペギー・スー」と「アイム・ゴナ・ラヴ・ユー・トゥ」で構成されるようです。

CD

CD1	CD2
ワン・ハンド・クラッピング	レット・ミー・ロール・イット
ジェット	ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー
ソイリー	パワー・カット
C・ムーン／リトル・ウーマン・ラヴ	ラヴ・マイ・ベイビー
メイビー・アイム・アメイズド（恋することのもどかしさ）	レット・イット・ビー
マイ・ラヴ	ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード／レディ・マドンナ
ブルーバード	ジュニアズ・ファーム
レッツ・ラヴ	サリー・G
オール・オブ・ユー	トゥモロウ
アイル・ギヴ・ユー・ア・リング	ゴー・ナウ
バンド・オン・ザ・ラン	ワイルド・ライフ
007死ぬのは奴らだ	ハイ・ハイ・ハイ
１９８５年
ベイビー・フェイス

LP

LP1 – SIDE ONE	LP1 – SIDE TWO
ワン・ハンド・クラッピング	ブルーバード
ジェット	レッツ・ラヴ
ソイリー	オール・オブ・ユー
C・ムーン／リトル・ウーマン・ラヴ	アイル・ギヴ・ユー・ア・リング
メイビー・アイム・アメイズド（恋することのもどかしさ）	バンド・オン・ザ・ラン
マイ・ラヴ	007死ぬのは奴らだ
	１９８５年
	ベイビー・フェイス

LP2 – SIDE ONE	LP2 – SIDE TWO
レット・ミー・ロール・イット	ジュニアズ・ファーム
ブルームーンオブケンタッキー	サリー・G
パワー・カット	トゥモロウ
ラヴ・マイ・ベイビー	ゴー・ナウ
レット・イット・ビー	ワイルド・ライフ
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード／レディ・マドンナ	ハイ・ハイ・ハイ

7インチ

7インチ – SIDE ONE	7インチ – SIDE TWO
ブラックプール	トゥエンティ・フライト・ロック
ブラックバード	ペギー・スー
カントリー・ドリーマー	アイム・ゴナ・ラヴ・ユー・トゥ