Fender Custom Shopからジョージ・ハリスンのRocky Stratocasterを再現したLimited Edition George Harrison Rocky Strat(以下Rocky Strat)が、全世界100本限定で発売されます。
1965年にThe Beatlesのアルバム『Help!』の製作が始まった際に、ジョージとジョン・レノンはローディーのマル・エヴァンズに依頼し、ソニックブルーのStratocasterを1本ずつ買ってきてもらったようです。そして、ジョージはヘッド裏に楽器店のデカール「Grimwoods; The music people; Maidstone and Whitstable」が残るシリアルナンバー83840のStratocasterを使用していたようです。このギターこそが、The Beatlesの音楽で初めて登場するStratocasterとなったようです。そのサウンドはアルバム『Help!』の中の楽曲「Ticket to Ride(邦題:涙の乗車券)
」の低域に流れるドローンサウンドと『You’re Going to Lose That Girl.(邦題:恋のアドバイス)
』のソロで聴くことができるようです。また、このギターのサウンドは1965年後期以降、アルバム『
Rubber Soul』収録の「Nowhere Man(邦題:ひとりぼっちのあいつ)
」のコードソロや1966年発表のアルバム『
Revolver』などでより前面的に出てくるようになるようです。
1967年にアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』製作の終盤から6月25日の「All You Need is Love(邦題:愛こそはすべて)
」の世界初通信衛星テレビ中継にかけて、ジョージは自身でこのギターにサイケデリックな蛍光色ペイントを施したようです。同年のテレビ映画『
Magical Mystery Tour』に収録されている「I Am the Walrus
」のビデオセグメントでジョージが弾いているStratocasterでそのペイントが確認できるようです。そして、1969年12月までにはアッパーボディに「Bebopalula」、ピックガードに「Go Cat Go」、本機の愛称ともなった「Rocky」とうい文字がヘッドストックに追加されるようです。
The Beatlesの貴重な歴史を物語るジョージ・ハリスンのRocky Stratocasterは、マスタービルダーのポール・ウォーラーによって再現されたようです。そして、Rocky Stratは、非対称のCネックシェイプからピックアップ、ワイヤリング、ジョージのDIYペイント、「Grimwoods」デカールに至る細部まで、忠実に再現されているようです。
Fender Custom Shopからジョージ・ハリスンのRocky Stratocasterを再現したギターが出ますね。ファンの人は検討してみてはいかがでしょうか。また、全世界100本限定であるため、欲しい人は早めに購入することをオススメします。
Rocky Stratについてはこちらとこちらを参照してください。
