KORG Import DivisionがKnaggs Guitarsの代理店業務を開始
KORG Import Divisionが、「Knaggs Guitars」の日本国内代理店業務を開始します。
概要
Knaggs Guitarsは、Paul Reed Smith Guitarsの創業メンバーであり、プライベートストックおよび商品開発の総責任者の経歴を持つジョー・ナッグスとPaul Reed Smith Guitarsのマーケティングディレクターであったピーター・ウルフを中心にして、2009年に設立されたようです。
そして、翌年の2010年には、フランクフルトで開催されたMusikmesse 2010に参加し、アメリカのギター誌『PREMIER Guitar』の表紙を飾るなど、大きな話題となったようです。
また、選び抜かれた木材のストックや職人たちの木工技術に加えて、ジョー・ナッグス自身が設計したオリジナルのブリッジユニット、弦振動へのこだわりから全モデルに採用しているセットネックジョイントなどの組み合わせによって、歴代エレクトリックギターの魅力を凝縮した個性を発揮しているようです。
ラインナップ
ラインナップは、25.5インチスケールでChesapeakeブリッジを搭載した“Chesapeake Series”、24.75インチスケールでInfluenceブリッジを搭載した“Influence Series”、スティーヴ・スティーヴンスとの交流で生まれた“Signature Models”、プレイヤーが理想の1本をワンオフで製作するプログラムの“Creation Series”の4つのシリーズに分類されているようです。
Chesapeake Seriesについて
チェサピーク湾へ注ぐ支流から名付けられたChesapeake Seriesの弦長は、トラディショナルなスケールを踏襲した25.5インチのようです。
そして、Chesapeakeブリッジを搭載しているようです。
また、ジョー・ナッグスのヴィンテージギターへの愛情から生まれた“Severn”、テクニカルなプレイスタイルにも対応する“SevernX”、シングルカッタウェイとセットネックジョイントの組み合わせが革新的な“Choptank”などのモデルをラインナップしているようです。
Severnについて
Severnは、極上の杢の入ったカーリーメイプルトップにマホガニーを薄くかぶせたデザインが斬新なKnaggs Guitarsを代表する主軸ソリッドモデルのようです。
そして、ナット幅は1.625インチ(約41.3mm)、スケールは25.5インチスケールと、エレクトリックギターの伝統的な仕様を採用しながらも、音域は22フレットまで確保しているようです。
また、フレットはTall-Thinを採用し、指板ラディアスは滑らかな8.5インチ(約216mm)で、ヴィンテージギターと現代のエレクトリックギターの中心に位置する装備のようです。
さらに、“61”と名づけられた独自のスリムなネックシェイプは、ジョー・ナッグスのヴィンテージギターへの愛情から、その年式のギターのネックを参考にシェイプされたグリップを採用しており、現代に生まれたギターでありながら、手になじむフィーリングを持つようです。
SevernX
Severnのトラディショナルなスタイルに対し、SevernXはモダンスタイルであり、ローアクションでテクニカルなプレイスタイルのプレイヤーにオススメのモデルのようです。
そして、指板ラジアスは、Severnが8.5インチ(約216mm)なのに対して、SevernXでは14インチという非常にフラットなラジアスを採用しているようです。
さらに、ナット幅は、1.656インチ(約42mm)で、Severnよりも約1mm広くなっているようです。
また、フレットは、ニッケルフリーの合金で作られたジャンボフレットであるJescar(ジェスカー)のEvolutionを採用しているようです。
Evolutionは、一般的に使用されるニッケルシルバーよりも耐久性が高く、ステンレスほど硬質なサウンドにならない、非常にバランスの良いフレットのようです。
Choptankについて
Choptankは、地元メリーランド州チェサピーク湾に流れ込む河川名から名づけられたシングルカッタウェイのモデルで、王道のスタイルをデザイン的なルーツとしながらセットネックジョイントを採用し、さらに様々なアレンジ・改良が施された革新モデルのようです。
そして、Severnと同様に、ナット幅は1.625インチ(約41.3mm)、スケールは25.5インチスケール、指板ラディアスは8.5インチ(約216mm)となっているようです。
また、エレクトリックギターの伝統的な仕様を採用しながらも、音域は22フレットを確保し、フレットには演奏に優れたTall-Thinを採用するなど、ヴィンテージギターと現代のエレクトリックギターの中心に位置する特徴を備えているようです。
さらに、ネックグリップは、“52”と名づけられた独自のシェイプを採用しており、ジョー・ナッグスのヴィンテージギターへの愛情から、その年式のギターのネックを参考に、やや厚みを抑えながら、ラウンドとトライアングルの間となるシェイプのグリップとなっているようです。
Influence Seriesについて
Influence Seriesの弦長は24.75インチで、指板ラジアスは12インチ(約305mm)、テイルピースとチューン“O”マチックタイプブリッジが一体化した“Influence”と名づけられたブリッジをマウントしているようです。
そして、ジョー・ナッグス自身がKnaggs Guitarsのテーマである“豊かな倍音とサステイン”を実現するために、ハードスティールを使用してデザインしたオリジナル構造となるようです。
また、ラインナップは、Kenai、Keya、Chena、Sheyenneのようです。
Kenaiについて
Kenaiは、アラスカ州にある都市の名称から名づけられ、エレクトリックギターのトラディショナルな魅力を詰め込んだKnaggs Guitarsを代表するシングルカッタウェイのソリッドモデルで、24.75インチインチスケール、ナット幅1.6875インチ(約42.9mm)、フラット気味の12インチの指板ラジアスなど、歴史のある銘器を元にジョー・ナッグスがアップデートしたスペックを採用しているようです。
そして、ナットはヴィンテージスタイルのボーン製、フレットは幅・高さともにミディアムサイズを選択しているようです。
また、“59”と名づけられたネックシェイプは、製品ラインナップの中でも最も厚みのあるタイプで、スムーズな演奏性と迫力あるサウンドを両立したほどよいグリップ感となり、ヘッドストックのデザインは、ジョー・ナッグスが過去にアーチトップギターで採用したオリジナルシェイプを採用しているようです。
さらに、選び抜かれたカーリーメイプルと美しいアーチ加工が目を引くボディデザインは、バック材に2インチ(約50.8mm)の上質なマホガニーを使用したソリッド構造のようです。
Keyaについて
Keyaは、Kenaiとは異なり、大胆なシンメトリーのダブルカッタウェイデザインを採用したモデルで、ボディシェイプ以外にもいくつかの異なる特徴を備えているようです。
そして、一般的に馴染みの深いスケールである24.75インチスケールの採用はKenai同様ながらも24フレット仕様となっており、ハイポジションのフィンガリングもスムーズで、ややナロウで握りやすい設定のナット幅1.65625インチ(約42.1mm)を採用しているようです。
また、“85”と名づけられたややスリムな独自のネックシェイプを採用しているようです。
さらに、全体的に現代的な要素を多く取り入れ、エレクトリックギターの伝統的な構造・デザインに則りながらも演奏性能・機能性能を重視した構成でまとめられており、ボディバックのマホガニーは1.5インチ(約38.1mm)の厚みにアレンジされているようです。
Chenaについて
Chenaは、アラスカに流れる河川の美しく広大でなイメージを詰め込んで名付けられたホロウボディモデルで、ボディシェイプはKenaiと同様ながら、よりメロウな中音域を得るためにボディ厚に差を設け、フルサイズのアーチトップギターのようなふくよかなサウンドとソリッドギターのような取り回しの良さを実現しているようです。
そして、選び抜かれたカーリーメイプルと美しいアーチ加工が目を引くボディデザインは、バック材に2.5インチ(約63.5mm)の上質なマホガニーを使用したチェンバー構造となっているようです。
また、内部構造は、かつてジョー・ナッグスがデザイン/開発したホロウボディの構造を継承し、バックのマホガニーとトップのメイプルともに内部をラウンド状にえぐり、ボディ外周と内部はブリッジ部分のみで接合させるという、良質なウッドマテリアルの振動効率に最も有効な設計となっているようです。
さらに、24.75インチスケール、ナット幅1.6875インチ(約42.9mm)、フラット気味の12インチ径フィンガーボードアールなど、ヴィンテージの銘器を元にジョー・ナッグスがアップデートしたスペックを採用し、“59”と名づけられたネックシェイプは、製品ラインナップの中でも最も厚みのあるタイプで、ヘッドストックのデザインは、ジョー・ナッグスが手がけたオリジナルシェイプを採用しているようです。
Sheyenneについて
Sheyenneは、他のモデルと同じく、北米を流れる河川からその名を取った中空構造を持つセミアコタイプで、一体型ブリッジ&テイルピースを採用しているようです。
そして、マホガニーのセンター部をカーリーメイプルのトップ&バックで挟むセミアコ構造ですが、センターブロックをボディエンドまで延長させないトップ板の振動を生かしたデザインとなっているようです。
また、ネックスケールは、KenaiやKeyaと同じ24.75インチを採用しているようです。
さらに、“63”と名付けられたネックグリップは、Kenaiと同じ幅ながらやや薄めの握りとなるようです。
Signature Modelsについて
グラミー賞受賞ギタリストであるスティーヴ・スティーヴンスとKnaggs Guitarsは、長年に渡り深いフレンドシップを築いてきたようです。
そして、2013年4月にドイツで開催されたFrankfurt Musikmesseにて、Signature Modelsを発表したようです。
以降、スティーヴ・スティーヴンスの理想を具現化したこれらのモデルは、彼の出演する様々なライブ、セッション、スタジオワークで活用されているようです。
また、ラインナップは、SSC in Purple with T1 top、SSC Charcoal Tiger with T1 top、SS Severn XF Black Purpleのようです。
Creation Seriesについて
「他にはない、まったく違うものを」という多くのプレイヤーの声に応えるために、Knaggs GuitarsはCreation Seriesを用意したようです。
そして、ジョー・ナッグスは、真のアーティストとして、プレイヤーの人生やテーマ性、イマジネーションの証となるギターを “依頼”されて製作しているようです。
さらに、オーダーするプレイヤーはギターのモデル構成だけでなく、テーマや“影響”を提案することになりますが、最終的にこの作品は“依頼されたテーマに対する彼の解釈”から生まれるようです。
これらの特別な作品は、「一点もの」として存在し、決して量産されることはないようです。
そのため、定価ではなく、特定の範囲での価格が設定されているようです。
また、コンセプトやテーマに加えて、モデル、ネックを指定することができるようです。
まとめ
- KORG Import DivisionがKnaggs Guitarsの日本国内代理店業務を開始
- Knaggs GuitarsはPRSにいたジョー・ナッグスとピーター・ウルフを中心に設立
- 歴代エレクトリックギターの魅力を凝縮した個性を発揮している
- ラインナップは4つのシリーズに分類されている
KORG Import Divisionが、Knaggs Guitarsの日本国内代理店業務を開始しますね。
エレキギターを探している人は、検討してみてはいかがでしょうか。
シリーズ | 機種名 |
---|---|
Chesapeake Series | ・Severn ・SevernX ・Choptank |
Influence Series | ・Kenai ・Keya ・Chena ・Sheyenne |
Signature Models | ・SSC in Purple with T1 top ・SSC Charcoal Tiger with T1 top ・SS Severn XF Black Purple |
Creation Series |
日本国内代理店業務開始についてはこちらを参照してください。
Knaggs Guitarsについてはこちらを参照してください。