Fenderから、古くより日本でも用いられてきた「漆」をボディの塗装に採用し、最高峰の漆職人とのコラボレーションにより実現した限定モデルのMade in Japan 2020 Limited Collection URUSHI Stratocaster(以下URUSHI Stratocaster)が発売されます。生産本数は15本のみのようです。
漆の原料は漆の木から取れる樹液で、とりわけ黒呂漆は精製時に鉄分を混ぜる事で化学反応をおこし黒くなり、「漆黒」という言葉がある様に他の塗料では出せない深みのある黒色になるようです。そして、中塗り、上塗りと様々な状況によりその時々で塗り回数を変え、漆刷毛という特殊な刷毛とスプレーガンを用いて塗っていくようです。
URUSHI Stratocasterは、USA製品のプロファイリングデータを元に設計されており、ボディシェイプやネックシェイプも60年代のオリジナルモデルに合わせて再現しており、クロスワイヤーのピックアップやピックアップのセッティングとトーン、細部に至るまでFenderの正統な系譜を受け継いでいるようです。そして、21本のヴィンテージスタイルフレットを装備した7.25インチラジアスのThick “C”シェイプメイプルネック、6サドル式ヴィンテージスタイルSynchronized Tremoloブリッジ、特別に選定されたPremium Vintage-Style 60s Single-Coil Stratピックアップ、黒呂漆とボディ全体に漆の修正で使われる金継ぎをモチーフとした蒔絵のコントラストがギターとしての美しさを引き立てるボディーカラー、ボディと同じく漆で塗装されたマッチングヘッド、漆黒に絶妙なエレガンスを添えるゴールドパーツなど、このギターを構成するすべての仕様はクラシックなプレイアビリティと甘いヴィンテージトーン、プレミアムな風格を実現するためにこだわり抜かれているようです。また、手作業で制作しているため、色やデザインに多少の違いが生じる場合があり、1点1点異なるギターの風合いを楽しめるようです。
Fenderから漆塗りのストラトが出ますね。ストラトが好きな人や探している人は、検討してみてはいかがでしょうか。また、生産本数は15本のみのようなので、欲しい人は早めに購入することをオススメします。
