Source Audio ZIO登場!4つのプリアンプモデルと3つのケーブルキャパシタンスを搭載したバッファー/ブーストペダル!
シンセサイザーの老舗であるKurzweilに端を発する最先端のデジタル技術者集団のSource Audioが、初めて世に放つアナログプロダクトのバッファー/ブーストペダル「ZIO」が発売されます。
バッファーについて
ギターピックアップのハイインピーダンス信号を電子回路に受け渡すためのインピーダンス変換回路としてバッファーは、あらゆるオーディオデバイスの入力回路(フロントエンド)に搭載されているようです。
そして、1990年代の初期、多数のエフェクターとギターアンプ、音の流れを制御するスイッチングシステムなど、多くの機材で構成されるサウンドシステムがポピュラーになり始めると、バッファーはインピーダンスのミスマッチングや長い信号回路に起因する音質劣化やノイズを防ぐツールとしての製品が一般化してきたようです。
今ではインピーダンス変換としての本来の用途だけでなく、バッファーが持つサウンドキャラクターが注目され、サウンドシステムやモデリングアンプの微妙な音質調整、デジタルワイヤレスの音質補正に使用されているようです。
プリアンプモデル
JFET、LOW-CUT、STUDIO、E-PLEXと言う4つのプリアンプモデルを搭載しており、CIRCUITセレクターノブで選択するようです。
JFET
JFETは、CUSTOM AUDIO ELECTRONICS 4×4のバッファー回路に使用され、真空管のキャラクターと動作特性に酷似したJFET入力のBurr Brown社のオペアンプを使用したモードのようです。
そして、低音成分を過剰に失わずローインピーダンスのライン入力とインピーダンスマッチングを図ることができるため、スタジオ環境や宅録環境でも非常に有効的のよです。
LOW-CUT
LOW-CUTは、ギターやベースをミックスにうまく収めることを難しくする、余分な低音域の淀みや膨らみをカットするように設計されたモードで、中低音域や超高音域に作用しない代わりに、所謂「ローのローの帯域」をカットすることで、ヘッドルームを改善し、よりタイトなサウンドを得ることができるようです。
そして、ギターのネックピックアップ、一部のベース、シンセサイザーなどのブーミーになり過ぎたり、過大入力になりがちな低音サウンドをPA/スタジオのミックス内に収めたりする場合に効果的に機能するようです。
また、シグナルチェーン内にオンにすると低音域が失われてしまうという問題のあるペダルがある場合、LOW-CUT モードを“常時オン”のバッファーとして使用することで、その低音をあらかじめカットすることができるようです。
STUDIO
STUDIOは、1950年代から現在に至るまで使われている有名なミキシングテクニック「Pultec Trick」に基づいたEQ カーブと定評のあるミキシングテクニックを組み合わせることで、音の透明感を向上させるモードで、ファズやオーバードライブの後段にSTUDIOモードのZIOを配置すると効果的に音作りを行うことができるようです。
そして、中低域をカットすることで低域のモヤつきの除去、中高域のプレゼンスをゆるやかに強調、自然なサウンドのハイパスフィルターが低周波数帯域の淀みを軽減することで、より「洗練された」サウンドを得ることができるようです。
さらに、過剰な低音の淀みや低周波数帯域が団子になることがないので、ミックス内でギターとベースをより際立たせることができるようです。
また、余分な低音の淀みや膨らみをカットすることで、最も大切な周波数帯域でより多くの音量を稼ぐことができるようです。
E-PLEX
E-PLEXは、1970年代初頭の名作テープエコーユニットのフィーリング、キャラクター、周波数レスポンスを再現しているモードで、暖かみがあり、クリアで、少し歪んだビンテージスタイルのFETバッファー/ブーストサウンドを得ることができるようです。
オリジナルのテープエコーユニットは、出力インピーダンスが非常に高かったため、ケーブルを長く引き回すとハイ落ちが発生していたようです。
そして、欠点とも思われたこのハイ落ちは、むしろそのテープエコーユニットのキャラクターの一部として受け入れられ、プレイヤーの多くはこのテープエコーユニットのエコー機能をオフにし、そのトーンとフィーリングを得るために、常時オンのエフェクターとしてプリアンプ部分だけを使っていたようです。
ケーブルキャパシタンス
TONEトグルスイッチで、ケーブル配線の長さによる音の違いを調整でき、その種類はBRIGHT、MED(MEDIUM)、DARKの3つのようです。
BRIGHTは、ローインピーダンスの短いケーブル配線をシミュレートしており、長く引き回されたケーブル配線や複数のペダルを接続することによって失われるトップエンド(高音域)を維持し、場合によっては復元するようです。
MED(MEDIUM)は、中程度のケーブル配線をシミュレートしている「素直な」モードで、トーンへの全体的な影響が最も少なくなるようです。
DARKは、ハイインピーダンスでトップエンドが減衰(ハイ落ち)した長く引き回されたケーブル配線をシミュレートしているようです。
まとめ
- Source Audio初のアナログプロダクトのバッファー/ブーストペダル
- 4つのプリアンプモデルから選択可能
- 3つのケーブルキャパシタンスを選択可能
Source Audioから、4つのプリアンプモデルと3つのケーブルキャパシタンスを搭載したバッファー/ブーストペダルが出ますね。
バッファー/ブースターを探している人は、検討してみてはいかがでしょうか。
ZIOについてはこちらを参照してください。
ECサイトで探す
ZIOは、以下のECサイトで探せます。