ZOOM MS-50G Ver.3とよく使うエフェクト(レビュー有り)
最近は、以前購入したZOOMのMS-50Gを色々といじって遊んでいます。
そして、MS-50GをVer.3にバージョンアップして追加エフェクトを入れました。
【2023年11月2日追記】
MS-50Gの後継機が出ました。
»MS-50GがアップデートしたZOOM MS-50G+ MultiStompが登場
- バージョンアップ後にMS-50G Effect Managerを使ってエフェクトを追加する
- すべてのエフェクトを入れることができないので、エフェクトを取捨選択する必要がある
- 僕はEXTREME DISTORTIONとSpring63をよく使う
- »MS-50Gを探すならこちら
Ver.3にバージョンアップ
バージョンアップすれば、新規エフェクトが自動ですべて追加されると思っていたのですが、そうではありませんでした。
バージョンアップ後に「MS-50G Effect Manager」というソフトを使ってエフェクトを追加する必要があります(追加だけでなく削除もできる)。
また、MS-50Gにすべてのエフェクトを入れることができません。
そのため、エフェクトを取捨選択する必要があります。
僕は、最初から入っているエフェクトを削除せずに、リバーブ以外のエフェクトをすべて入れました。
それでも、メモリに空きがあったので、リバーブ3つも入れました。
エフェクト一覧
MS-50Gに入れることができるエフェクトは以下の通りです。
COMP
- Comp:MXR Dynacomp風のコンプレッサー
- RackComp:Compよりも細かい調節が可能なコンプレッサー
- SlowATTCK:バイオリン奏法のように1音1音の立ち上がりをゆるやかにするエフェクト
- ZNR:音色を損なわずに無演奏時のノイズを抑えるノイズリダクション
- M Comp:自然なかかり具合のコンプレッサー
- OptComp:APHEX Punch FACTORY風のコンプレッサー
- NoiseGate:無演奏時に信号をカットするノイズゲート
- DirtyGate:ゲートの閉じ方が特徴的なビンテージ風のゲート
- OrangeLim:ORANGE SQUEEZERのモデリング
- GrayComp:ROSS Compressorのモデリング
FILTER
- LineSel:LineSelに入ってくる音をOUTPUTに直接送る経路(OFF時)と次につながるエフェクターの経路(ON時)とを切り替える
- GraphicEQ:6バンドのイコライザー
- ParaEQ:2バンドのパラメトリックイコライザー
- AutoWah:ピッキングの強弱に応じてワウ効果がかかるエフェクト
- Cry:音色がトーキングモジュレーター風に変化するエフェクト
- M-Filter:幅広いセッティングが可能なMoog MF-101 Low Pass Filter風のエンベロープフィルター
- Step:音色が階段状に変化するエフェクト
- SeqFLTR:Z.Vex Seek Wah風のシーケンスフィルター
- Exciter:BBEソニックマキシマイザー風のエキサイター
- CombFLTR:フランジャーの変調を固定することで生じるクシ型フィルターをイコライザー的に利用するエフェクト
- Resonance:ピッキングの強弱に応じてレゾナンスフィルターの周波数が動くエフェクト
- RndmFLTR:ランダムに特性が変化するフィルターエフェクト
- fCycle:周期的に特性が変化するフィルターエフェクト
- SlowFLTR:ピッキングをトリガーにフィルターの周波数が動くエフェクト
- St Gt GEQ:ギターの帯域に適した6バンドのステレオグラフィックイコライザー
DRIVE
- Booster:信号のゲインを上げて迫力あるサウンドを作るブースター
- OverDrive:世界ではじめて“オーバードライブ”の名を冠したコンパクトエフェクターBOSS OD-1のモデリング
- T Scream:多くのギタリストがブースターとして愛用し、様々なクローンモデルを生んだIbanez TS808のモデリングで
- Dist+:世界中にディストーションの名を広めたエフェクターMXR distortion+のモデリング
- Dist 1:超ロングセラーとなったBOSSのディストーションDS-1のモデリング
- Squeak:エッジの効いたディストーションサウンドで人気があるProCo RATのモデリング
- GreatMuff:太くて甘いファズサウンドが世界中の有名アーティストから愛されたELECTRO HARMONIX BigMuffのモデリング
- MetalWRLD:ロングサスティンと迫力ある中低音が特徴のBOSS METAL ZONEのモデリング
- HotBox:真空管を内蔵したコンパクトプリアンプMATCHLESS HOT BOXのモデリング
- Z Clean:ZOOMオリジナルのクセのないクリーンサウンド
- ExtremeDS:歪みエフェクトとして世界最強のゲインを誇るハイゲインサウンド
- Aco.Simエレクトリックギターの音色をアコースティックギター風に変えるエフェクト
- Governor:Marshallの歪みエフェクターGuv’norのモデリング
- FuzzSmile:ユーモラスなパネルデザインと破壊的なサウンドでロックの歴史に名を刻んだFuzz Faceのモデリング
- Z MP1:ADA MP1とMarshall JCM800の組み合わせを元に作成したオリジナルサウンド
- Z Bottom:低域と中域を強調したハイゲインサウンド
- Z Dream:Mesa Boogie Road King Series IIのLeadチャンネルを元に仕上げたリード向けハイゲインサウンド
- Z Scream:低域から高域までバランスのとれたオリジナルハイゲインサウンド
- Z Neos:モディファイされたクラスAブリティッシュコンボアンプの音をモデリングしたクランチサウンド
- Z Wild:オーバードライブをさらにブーストしたハイゲインサウンド
- Lead:明るい音色で滑らかな歪みが特徴のディストーションサウンド
- CentaGold:ブティックペダルを代表する金色のオーバードライブをモデリングしたエフェクト
- NYC Muff:Electro-Harmonix Big Muff Pi のモデリング
- TS Drive:Ibanez TS808をモデリングしたエフェクト
- BG THROTTLE:Mesa Boogie THROTTLE BOXのモデリングサウンド
- OctFuzz:アッパーオクターブを加えたファズエフェクト
- BG GRID:Mesa Boogie GRID SLAMMERのモデリングサウンド
- RED CRUNCH:ブラウンサウンドが得られるエフェクト
- TB MK1.5:伝統的なファズエフェクト
- Sweet Drive:甘いサウンドのオーバードライブをモデリングしたエフェクト
- RC Boost:クリーンブーストから軽いドライブサウンドまでカバーするブースター
- DYNAMIC DRIVE:簡単に真空管アンプの暖かいドライブトーンが得られるエフェクト
AMP
- FD COMBO:様々なジャンルのギタリストに愛されるFender Twin Reverb(’65)のモデリングサウンド
- DELUXE-R:65年製Fender Deluxe Reverbのモデリングサウンド
- US BLUES:Fender Tweed Bassmanのクランチサウンド
- VX JMI:クラスAブリティッシュコンボアンプ初期モデルのモデリングサウンド
- TW ROCK:アメリカのブティックアンプTwo Rock Emerald 50のドライブチャンネルを使ったクランチサウンド
- MS 1959:69年製Marshall 1959 Plexiのモデリングサウンド
- DZ DRIVE:独立3チャンネルのコントロールが可能なドイツのハンドメイドギターアンプDiezel Herbertのチャンネル3を使ったハイゲインサウンド
- ALIEN:パワフルな低域が特徴のEngl Invaderのハイゲインサウンド
- FD VIBRO:63年製Fender Vibroverbのモデリングサウンド
- VX COMBO:1960年代のリバプールサウンドを代表するブリティッシュコンボアンプのモデリングサウンド
- BG CRUNCH:Mesa BoogieのコンボアンプMkIIIのクランチサウンド
- MATCH 30:MatchlessのフラッグシップモデルDC-30(チャンネル1)のモデリングサウンド
- CAR DRIVE:ハイエンドスモールコンボアンプCarr Mercuryのモデリングサウンド
- TONE CITY:伝説のブリテッシュアンプSound City 50 Plus Mark2のモデリングサウンド
- HW STACK:イギリスの伝統的なオールチューブアンプHiwatt Custom 100のモデリング
- TANGERINE:独特のデザインとサウンドを持つOrange Graphic 120のモデリング
- B-BREAKER:Marshallのコンボアンプ1962 Bluesbreakerのモデリング
- MS CRUNCH:数々の伝説を生み出したMarshall 1959のクランチサウンド
- MS DRIVE:MarshallのスタックアンプJCM2000のハイゲインサウンド
- BGN DRIVE:Bogner Ecstasy CH3のリードサウンド
- BG DRIVE:Mesa Boogie DualRectifierのレッドチャンネル(Vintage モード)を使ったハイゲインサウンド
- REVO-1:Krank Revolution 1 Plusのハイゲインサウンド
MOD
- Tremolo:音量を周期的に上下させるエフェクト
- Phaser:音にシュワシュワした揺らぎを加えるエフェクト
- TheVibe:独特のうねりが特徴的なヴァイブサウンド
- Chorus:原音にピッチを揺らしたエフェクト音をミックスし、揺れや厚みを加えるエフェクト
- Detune:わずかにピッチシフトさせたエフェクト音と原音をミックスさせることで、変調感の少ないコーラス効果が得られるエフェクトタイプ
- StereoCho:クリアな音質のステレオコーラス
- SuperCho:BOSS SUPER CHORUS CH-1のモデリング
- Flanger:ADA Flangerのようなジェットサウンド
- Vibrato:自動的にビブラートのかかるエフェクト
- Octave:原音に1オクターブ下と2オクターブ下の音を加えるエフェクト
- PitchSHFT:ピッチを上下にシフトさせるエフェクト
- MonoPitch:モノフォニック(単音弾き)専用の音揺れの少ないピッチシフター
- HPS:設定されたキーやスケールに応じてピッチをシフトしたエフェクト音を出力するインテリジェントなピッチシフター
- Slicer:音を連続的に刻んでリズミカルなサウンドを作り出すエフェクト
- DuoPhase:2つのフェイザーを組み合わせたエフェクト
- WarpPhase:一方向に効果がかかるフェイザー
- VintageCE:BOSS CE-1風のヴィンテージコーラス
- Ensemble:立体的な動きが特徴のコーラスアンサンブル
- VinFLNGR:MXR M-117Rのようなアナログフランジャーのサウンド
- DynaFLNGR:入力信号のレベルに応じてエフェクト音の音量が変化するダイナミックフランジャー
- BendCho:1音1音のピッキングに追従して、ピッチのベンディングを行うエフェクト
- MojoRolle:ピッキング後に音程を揺らすエフェクト
- RingMod:金属的なサウンドを作り出すエフェクト
- DuoTrem:2つのトレモロを組み合わせたエフェクト
- CE-Cho5:BOSS CE-5をモデリングしたコーラス
- CloneCho:Electro-Harmonix SmallCloneをモデリングしたアナログコーラスサウンド
- StonePha:Electro-Harmonix SmallStoneをモデリングしたフェイザーサウンド
- BF FLG 2:BOSS BF-2 Flangerのモデリング
- SilkyCho:帯域別にかかるデチューンとコーラスを組み合わせたキメの細かいコーラス
- MirageCho:蜃気楼のようにゆらゆら揺れるコーラス
- CoronaCho:tc electronic CORONA CHORUSをモデリングしたコーラス
- ANA234Cho:MXR M234をモデリングしたアナログコーラスサウンド
- CoronaTri:tc electronic CORONA Tri-Chorusをモデリングしたコーラス
SFX
- BitCrush:ローファイな音を作り出すエフェクト
- Bomber:ピッキングすると爆発音が出るエフェクト
- MonoSynth:入力信号のピッチを検出して発音するモノフォニック(単音弾き)ギターシンセサイザー
- Z-Organ:オルガンのサウンドをシミュレートしたエフェクト
- AutoPan:音像が周期的に移動するエフェクト
- Rt Closet:ロータリースピーカーをシミュレートしたエフェクト
DELAY
- Delay:最長4000msのロングディレイに対応したディレイ
- TapeEcho:テープエコーの効果をシミュレートしたエフェクト
- ModDelay:ディレイ音にモジュレーションの効果がかかるエフェクト
- AnalogDly:最長4000msのロングディレイに対応した暖かみのあるアナログディレイのシミュレーション
- ReverseDL 最長2000msのロングディレイに対応したリバースディレイ
- StompDly:ストンプ型ディレイのようにフィードバックをあげたとき発振させることができるディレイ
- MultiTapD:ディレイタイムの異なる複数系統のディレイ音が得られるエフェクト
- DynaDelay:入力信号のレベルに応じてエフェクト音の音量が変化するダイナミックディレイ
- FilterDly:ディレイ音にフィルターの効果がかかるエフェクト
- PitchDly:ディレイ音にピッチシフターの効果がかかるエフェクト
- StereoDly:左右のディレイタイムを個別に設定できるステレオディレイ
- PhaseDly:ディレイ音にフェイザーの効果がかかるエフェクト
- TrgHldDly:ピッキングをトリガーにサンプルホールドするディレイ
- TapeEcho3:MAESTRO ECHOPLEX EP-3をモデリングしたテープエコーサウンド
- DualDigiD:Eventide TimeFactorのDigitalDelayをベースにした2つのディレイを組み合わせることができるエフェクト
- CarbonDly:MXR Carbon Copyをモデリングしたアナログディレイサウンド
- DriveEcho:LINE6 M9のTubeEchoをモデリングしたドライブさせることができるエコーエフェクト
- SlapBackD:tc electronic FLASHBACKのSLAPをモデリングしたカッティングやロカビリーに適した短いタイムに特化したディレイ
- SmoothDly:BOSS DD-20のSMOOTHモードをモデリングした広がりのあるディレイ
- LO-FI Dly:strymon TIMELINEのLO-FIをベースにしたビットレートやサンプルレートパラメーターによりエフェクトの音質を劣化させるディレイ
- SlwAtkDly:LINE6 M-9のAuto-Volume Echoをモデリングしたディレイ音の立ち上がりを緩やかにするエフェクト
- TremDelay:strymon TIMELINEのTREMをベースにしたディレイ音にトレモロを組み合わせたエフェクト
- FLTR PPD:Eventide TimeFactorのFilterPongをベースにしたフィルターとディレイを組み合わせたエフェクト
- A-Pan DLY:オートパンとディレイを組み合わせた音像が周期的に移動するエフェクト
- ICE Delay:strymon TIMELINEのICEをベースにしたピッチシフターとディレイを組み合わせたエフェクト
REVERB
- HD Hall:密度の高いホールリバーブ
- Hall:コンサートホールの残響をシミュレートしたリバーブ
- Room:部屋の残響をシミュレートしたリバーブ
- Spring:スプリングリバーブのシミュレーションで
- HD Reverb:密度の高いリバーブ
- TiledRoom:タイル貼りの部屋の残響
- Arena:アリーナ級の大会場の残響
- EarlyRef:リバーブに含まれる初期反射音のみを取り出したエフェクト
- Air:部屋鳴りの空気感を再現し、空間的な奥行きを与える
- Plate:プレートリバーブのシミュレーション
- ModReverb:揺らぎのある残響を得られるリバーブ
- SlapBack:繰り返し残響効果が得られるリバーブ
- Spring63:’63 Fender Reverbをモデリングしたサウンド
- Chamber:チャンバールームの響きをシミュレートしたリバーブ
- LOFI Rev:tc electronic HALL OF FAMEのLOFIをモデリングした粗く存在感の強いリバーブ
- Church:教会の響きをシミュレートしたリバーブ
- Cave:洞窟の響きをシミュレートしたリバーブ
- Ambience:自然なアンビエンス(空気感)を加えるエフェクト
- GateRev:DigiTech RV-7(Lexicon)のGatedをモデリングしたパーカッシブなプレイに適したゲートリバーブ
- ReverseRv:DigiTech RV-7(Lexicon)のReverseをモデリングした逆再生したようなリバーブ音が得られるエフェクト
- Echo:豪華なエコーを繰り返すことができるエフェクト
- TremoloRv:Eventide SPACEのTREMOLO VERBをベースにしたリバーブ音だけにトレモロを組み合わせたエフェクト
- HolyFLERB:Electro-Harmonix Holy GrailのFLERBをモデリングしたリバーブにフランジャーを組み合わせたエフェクト
- DynaRev:tc electronic NOVA REVERBをモデリングした入力音のダイナミクスで音量が変わるリバーブ
- ShimmerRv:strymon blueSkyのShimmerモードをモデリングしたピッチシフターとディレイをリバーブに組み合わせたエフェクト
- ParticleR:LINE6 M9のParticle Verbをモデリングした特殊で複雑なリバーブエフェクト
- SpaceHole:Eventide SPACEのBlackHoleをベースにしたディレイとリバーブを組み合わせたエフェクト
- MangledSp Eventide SPACEのMangledVerbをベースにした荒々しい響きのリバーブ
- DualRev:Eventide SPACEのDualVerbをベースにした2つのリバーブを組み合わせることができるエフェクト
よく使うエフェクト
エフェクト追加後に色々試した中で、最近よく使うエフェクトが2つあります。
それは、EXTREME DISTORTIONとSpring63です。
EXTREME DISTORTIONについて
EXTREME DISTORTIONは、ZOOMオリジナル(多分)のハイゲインディストーションです。
僕は、このエフェクトのゲインを0にして使っています。
そして、バッキングではギターのボリュームを半分に絞って使っています。
ゲイン0でかつ、ギターのボリューム半分にも関わらず、必要な歪みが得られます。
ローゲインのエフェクターのゲインを目一杯上げた時と比べると、EXTREME DISTORTIONのゲインを0にした時の方が音の抜けが良いです(太い音がほしいときは逆の方が良い)。
Spring63について
Spring63は、フェンダーのスプリングリバーブユニットのモデリングです。
僕は、このエフェクトを浅く効かせてかけっぱなしにしています。
深く効かせてしまうと何を弾いているのかわからなくなるので注意が必要です(ベンチャーズっぽいサウンドを狙っているなら別)。
このエフェクトをかけてリードやソロを弾くと気持ちが良いです。
MS-50Gを探す
MS-50Gは、以下のECサイトで探せます。
まとめ
- バージョンアップ後にMS-50G Effect Managerを使ってエフェクトを追加する
- すべてのエフェクトを入れることができないので、エフェクトを取捨選択する必要がある
- 僕はEXTREME DISTORTIONとSpring63をよく使う
MS-50Gのエフェクトはたくさんあるので、今後も色々と試して見たいと思います。
MS-50Gについてはこちらを参照してくたさい。